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「人間らしさ」はどこにあるか

朝日新聞で「夏の集中講座 ミライ×ヒト」という連載記事が面白いです。今日まで下記のように5回ありました。

1時間目)AIと労働 2030年、人の仕事が消えていく
2時間目)人間拡張 肉体+技術、どこまでが自己か
3時間目)意識の移植 機械に私の喜怒哀楽が宿る
4時間目)チンパンジーと私たち 「人間らしさ」はどこにあるか
5時間目)人新世 地質に痕跡、後戻りできぬ人類

その中で4時間目の記事について少しだけ。京都大学高等研究院特別教授の松沢哲郎さん(霊長類学者)のインタビュー記事。
松沢さんによれば、チンパンジーはヒト科なので、人間と同じように「1人、2人」と数えるということです。

そんなチンパンジーとヒトのDNAの塩基配列は約98.8%が同じだそうです。そして、チンパンジーとの比較で人間が分かる、と。
その比較で分かった人間の特性について、この記事では二つのことがあげられていました。

1)「分かち合う心」を持つように人間は進化した.互恵的に相手のために行動できるのが人間。
2)チンパンジーは「いま」の世界を生きる。人間は未来を想像し、悲観もし、希望ももつ。


1)について印象的だったこと。
ある研究で、顔の輪郭だけののっぺらぼうのチンパンジーの絵とマーカーを渡すと、人間の子どもは目や鼻や口を描いた。チンパンジーは輪郭をなぞった。チンパンジーは今ここにあるものを見て、人間はそこにないものを考える。想像する力が人間とチンパンジーを隔てるもの。

2)について。
イチゴを盛った皿があって、イチゴを口に入れて貰った子どもは、「はい、お母さん」「はい、お父さん」とイチゴを口にまで入れようとする。「私があなたに、あなたが私に」をいう互恵的な利他性がある。


今まで特に気を留めることのなかったことに、こんな意味があったとは。ただ、なんとなく不安に感じるのは、そんな人間らしさが失われていってしまうことはないのだろうか、ということ。特に今の政治の世界を見ていたら・・・。

インタビュアーが「人間と同じ機能を持つ機械をつくろうとしている人もいて、技術の進歩はめまぐるしく、人間自体が変わっていくのではないか。人間の未来が不安」と問うています。それに対して、松沢さんは次のように答えています。

「進化と進歩をごっちゃにしていませんか? 進化というのは生物学的な流れの中で変わっていくもののことです。何十年、何百年じゃ人間は何も変わりませんよ。

思いやる心、慈しむ、分かち合うことで、人間という集団は生き残ってきた。心に愛を持つように進化してきた人間はずっと続いていくんです。たとえどんなに状況が悲惨でも、未来に希望を持てる知性があるのが人間じゃないでしょうか」



未来に希望を持てる知性があるのが人間。希望を持てるように、できる努力をするのも人間なんですよね。
希望の拠り所というのか、持てる根拠となるのは、人の思いやる心、慈しむ、分かち合う心があるという確信なのかな。


これを書きながら、youtubeで半崎美子さんの曲を流していました。この曲↓が流れたとき、こんな優しさが沁みました。

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| 新聞記事 | 13:44 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

紹介していただいた本を読み終わり そして今回の言葉を読んでから、変な言い方ですが 頭でなく心の中で何かを考え中って感じです。「未来に希望を持てる知性があるのが人間~あるという確信なのかな」ここの言葉が心に残って離れません。

| クリボー | 2018/08/20 22:45 | URL |

クリボー様

読むのは好きなのですが、読んでばかりいるのもどうなんだろうって思うときがあります。
でも、何かを読むことで、教えられること、気づかされることはいっぱいあって、新しい視点を与えられるのも嬉しいから、やはり読むことは大切にしていきたいなって思います。

そう思いながらも、うまく言葉にはできないことが多々あるのですが、こんな風に書いてくださり、とても嬉しいです。ありがとうございます。

| 愛希穂 | 2018/08/21 18:23 | URL |















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