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働くって?

東京新聞の11月23日の社説を、あるブログを通して読みました。とても良いことが書かれていました。

働くとはつまり、人をつなぎ、人を守るものではないでしょうか。
と、一番最後に書かれていて、共感しました。

 AIのことを最近はよく耳にします。そして、今人がしている仕事の半分はAIに取って代わられるだろう、という声も耳にします。
でも、それで本当にいいのかな。
 AIに休みは必要なく、効率性、人件費の面からも、雇用主としてはいいのかもしれない。

 でも、それは、「人をつなぎ、人を守るもの」とは全く反対。人を分断し、人を窮地に陥れてしまう、そう感じるのは私だけではないと思います。

 働くって、しんどいこと、嫌なこと、辛いこと等あるけれど、誰かの役に立っているという喜び、共に働き、何かを達成する喜び等もあります。

 人材という言葉がありますが、私はこの言葉は好きではありません。人が「材料」のように考えられているようで。いつでも取り換え可能だよ、みたいな感じが好きではありません。

 そんな、人を「人材」と形容することも、人が働くことを、とにかく安く抑えたいとするところに影響してくるのかな。
 
「働くとはつまり、人をつなぎ、人を守るもの」。そんな思いでこれからも働いていきたい。


(社説全文  転載)
人手を安く埋めるだけのような外国人就労。経営者目線の働き方改革。障害者雇用の水増し…働く意味がかつてなく問われている。きょう、勤労感謝の日。

 「ただ目の前に並べられた仕事を手際よくこなしてく」-。

 人気グループ、ミスター・チルドレン(Mr.Children)の『彩り』という曲の歌い出しだ。

 自動車組立工場の夜勤で、朝まで単純作業を続ける従業員。やるせなさを感じながらも、小さなやりがいを持って働く姿を明るい曲調で描写した。高校の「倫理」の資料集(教科書の副教材)で青年の生き方を考える章に紹介されたこともある。

◆働く人たちの思い代弁
 歌の続きはこんな内容だ。

 自分の単純作業ででき上がった物が、どこかで誰かの幸せに役立っているかもしれない。そんな些細(ささい)なことをやりがいにして、モノクロのような毎日を彩ろう-。

 作詞作曲した桜井和寿さん(ボーカル)は曲を作るきっかけについて、かつて語ったことがある。

 一緒にサーフィンに行った友人が夕方、一足先に帰るという。工場の夜勤のためだった。まとまった休みも取りにくいのに、それでも淡々と働いている。

 そんな友人の姿に「自動車を組み立てる作業だって、まわり回って大事な仕事だよ」-ふと思いついたメッセージを込めた。

 桜井さんは、はやりの言葉でいえば、言動が社会的に大きな影響力を持つインフルエンサー。いわば成功した人だ。そうした人間が、必ずしもそうではない人たちの思いをすくい取り、代弁したことが共感を呼んだ。

 見方を変えれば、この国の経営者や権力を持つ人たちのどれほどが、真面目に働く人たちのやりがいや尊厳に心を砕いてきたか。

 ひたすら安い労働力の置き換えに没頭し、派遣労働やフリーランスの業務請負、外国人実習生らを拡大させようとしてはいないか。

◆中央省庁の罪深い行為
 誰かの役に立つことは仕事のやりがいであり、生きがいになる。人間にとって幸せを追い求める本能的行為といわれる。

 それは障害者も同じ。中央省庁などで発覚した障害者雇用の水増しは、障害者の幸せを得る機会を奪ったという点で罪深い。

 対照的に、障害者雇用に積極的に取り組む中小企業を紹介した記事がある。中日本高速道路から広報研修で中日新聞記者を経験する中村玲菜さんがまとめたものだ(同紙10月4日付地域経済面)。

 愛知県豊明市のリサイクル業「中西」では、知的障害の従業員がベルトコンベヤーの前でガラス瓶など資源ごみを仕分ける。

 <「真面目にこつこつ」が求められる作業には向いている。集中を切らさず、反復作業に当たってもらえる>

 健常者の集中力が続かない作業も黙々とこなす。適材適所で活躍できるということだ。

 もちろん成功ばかりではない。

 <(別の企業で)金曜には完璧にできた作業が、月曜になると手順が分からなくなることも>

 サポートは根気がいるが、職場に一体感が生まれるメリットもあると、記事はつづっている。

 ではなぜ障害者雇用を率先する立場の中央省庁は誤ったか。「雇ったことにできるなら、ごまかしてもいいか」といったものだったろう。ある省庁で「任せられる仕事が少ない」との声を聞いた。そのままで任せられない仕事なら段取りや仕組みを工夫する-そういう発想もなかった。

 政府が働き方改革で強調するのは、生産性向上という尺度だ。教えるのに時間がかかる障害者雇用と相いれないし、手間暇かけていい物をこしらえる日本のモノづくりの伝統とも親和しない概念だ。

 京都に一澤信三郎帆布という根強い人気を誇る老舗かばん店がある。一点一点職人が手作りし、修理を受け、長く使い続けるかばんを提供する。京都の店でしか売らない。「目の届く範囲、責任を取れる形で売る」からだ。

 そんな店の姿勢を在京テレビ局の人気番組が五月に放送した。爆発的に客足が増え、かばんは瞬く間に品薄に陥った。注文は受け付けるが入荷まで三カ月待ちだ。

◆利益優先より大切な事
 もうけを考えれば、七十人いる職人に残業を求め、人数を増やすだろう。だが、そうはしない。

 一澤信三郎社長は平然として言う。「世間は利益率やら投資効果、利便性のことばかり。だが暮らしに何十年と役立つものは、そんなものからは生まれまへん。だから、とことん時代に遅れ続けような、って言うてんです」

 職人の生活を守り、品質を守り、いいものを作り続ける。それが使う人の役に立つ。

 働くとはつまり、人をつなぎ、人を守るものではないでしょうか。
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COMMENT

こんにちは

この社説、深いですね~仰る通りです。
働くことは、賃金を得て生活するだけではなく、人をつなぎ、人を守る事だと私は思います。
AIの普及も目まぐるしく、今後の社会が便利というより逆に脅威にも感じています。
福祉業界では、5年後30万人の人手不足となります。外国人労働者の他にもロボットの導入など苦肉の策が打ち出されています。しかし、我々の仕事は対人相手であり、生活の一部をお手伝いするので、ロボットでは限界があります。

自助、共助、公助なんて言葉がありますが、福祉業界に限らず社会全体として共助が気薄になっています。
仕事の原点もこの共助にあると私は考えています。
人それぞれ役割りを持つ事によって、喜びを得る事もできまし。開発者や研究者を否定する訳ではありませんが、個人的にこれ以上便利にならなくても良いと思っています。

| 芽吹 | 2018/11/26 11:07 | URL |

芽吹 様

こんにちは。

たまにネットで読むぐらいですが、東京新聞は結構いいことを書いていると思います。

私もAIの普及には脅威を感じています。
普通に人がしている仕事をAIにやらせようというのは、多くの人から仕事を取りあげることで、それは多くの人が失業するということでもあると思います。

ただ、経営者側からすれば人が失業しようが関係ないのかもしれないですね。自分たちが儲けることができさえすれば。
AIの活用によって彼らが目指しているのは、効率よく、低コストで事を行えることだけのように感じます。


でもそうなれば、人と人との関係は益々希薄になるでしょうし、余裕はなくなり、ギスギスしたものになり、社会が恐ろしく不安定になるような気がします。

福祉の現場でのAI導入も、その人手不足故に耳にしますが、人との温かな関わりが必要と思われる福祉の現場にAIというのは、無謀のように思えます。人の心の機微を、機械が察知できるとは思えません。

私もこれ以上便利にならなくていいと思っています。人の生きる喜びや糧、その意味と取り換えてもいいものだとは到底思えません。
「働く」ということの意味を、一度考えてみることが必要なのかなって思います。

| 愛希穂 | 2018/11/26 18:49 | URL |

昨日 訪問させていただいてから 働くということについて考えています。頭の中ではなにかとなにかがつながっているような感じなのですが バカなのでまだはっきりしません。突然なのですが「チョウはなぜ飛ぶのか」という本を読み終えたところです。謎がいっぱいです。不思議なんですよ。チョウが見える世界は完全に人間とはちがう。人間が見る花とはまったくちがうものを見ている。チョウは種類によって なんの植物の葉に卵を産み付けるのか異なっているのですって。モンシロチョウはキャベツや大根の葉の裏に。アゲハチョウは別の植物って感じで産み分けているのです。これってどうやって?人間だったら会議して決めるのだろうけれど チョウは会議なんてしないですよね。なのにどうして 決めることができたのだろう?不思議です。働くこととまったく違う話題のようでごめんなさい。でも なぜだかぼくの脳が 本質的なところで なにかが関連しているって言っているような気がしていて(笑)人が どこで どんな仕事をするのか。なんていうか この世界のなかでは すべてが意味があって すべてに関連しあって決められていくっていうか…ごめんなさい。何を言っているのか不明ですよね。整理途中で言葉にしてしまいました(泣)

| クリボー | 2018/11/26 22:17 | URL |

クリボー様

チョウの話、面白いですね。チョウの種類によって、どの植物に卵を産み分けるか決まっているなんて、不思議です。
そのチョウの話を読んでいて思ったのが、他の人の領分を侵してはならないということです。
それは仕事にも言えることで、他の人の領分を侵してはいけない。
けれど、その領分を侵そう等とするから、正常な営みが崩れていくのではないかと。
だから、人の領分を、その利便性とかコストとかそう言う理由でAIに侵入させてはならない。

だから、チョウの話、働くということと関連していると思います。というか、チョウの話が教えてくれたように思います。

| 愛希穂 | 2018/11/27 18:32 | URL |















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