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Crescent~小さくても光を受けている。きっと誰かに愛されているから~

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講演会

 元文科相事務次官の前川喜平氏の講演を聴く機会がありました。
 モリカケ問題について話していると時間がなくなるので、今回はその件についてはそんなに話しませんと前置きをなさったのですが、結構話され、何が問題なのかがよく分かりました。

 講演を聴いて改めて強く認識したのは、ア ベ政権のもと、三権分立が危機的状況にあること。また、各省が官邸の下請けにようになっていることにも強い懸念を表していました。そして、メディアを支配しつつあるだけではなく、教育をも支配しようとしていること。

 彼らは「教育再生」と言うけれど、何を再生したいのか。それは、戦前回帰で教育勅語。そして、教育勅語を復活させたい人たちは、天皇への忠誠も入れ込んでくるかもしれないと、深い懸念を抱いていらっしゃいました。

 道徳がこの4月から小学校では教科となりましたが、その教科書の多くが「酷い」もののようです。個人の尊厳を否定するものが多いようです。その一例を話してくれました。

 「かぼちゃのつる」。かぼちゃのつるがぐんぐん伸びて、畑の外へと伸びていった。すると周りの動物たちが「ここに伸びてきては困る」と言っても、「いいじゃないか」と言って、ぐんぐん伸びていきます。そこへ、トラックがやって来て、かぼちゃのつるを切ってしまい、かぼちゃは痛いと泣きました。そんな話。

 で、指導要領はどうなっているかと言うと、「周りの人のことを考えて、わがままは言わない」だそうです。

 カボチャが蔓を伸ばすのは当たり前です。それを「わがまま」と考えるのはおかしいです。
 カボチャの蔓を引いて、そのまま行ってしまったトラックのことについては一切言及しないし。

 こんなのが「道徳」として教えられることの恐ろしさ。
 個人の尊厳よりも、国家の権威への従属を押し付けようとする、今の政権。
 そんなことを許してはいけないからこそ、教育が本当に重要となってくるのに、その教育をも支配しようとしている。
 それでいいはずありませんよね。 
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COMMENT

ご無沙汰しています。前川さんのお話を聞かれたのですね。

それにしても小学生の道徳、酷いものですね。
自由や個性を、身勝手やわがままと言い換えて敵視する。
まさに戦前回帰。犠牲になるのは子供達だというのに。

カボチャの蔓の話は、どう考えても本来の性質を否定し、
自然にのびのび生きたりしていれば痛い目に遭わせるぞと、
大人が子どもを脅している、おそろしい説教にしか聞こえません。
トラックに踏まれるなど、明らかに子どもへの暴力だと思います。

わがままを戒めるなら、世の中にはもっと優れた話がありますよね。
「裸の王様」なども、そのひとつだと思いますが、
むかしなら、たとえば悪い政治家や王様が、自分さえよければと、
わがまま放題にふるまって、民衆を苦しめていたけれど、
人々が立ちあがって追放し、みんなでいい国を作りましたなんていう、
民主主義のお手本のような話が使われたと思います。

道徳ならば、いい加減な作り話ではなく、いまの政治家たちの
私利私欲、傍若無人、独裁、身勝手、嘘つき、隠し事、
開き直り、責任転嫁、国民軽視などを、先生に説明してもらい、
「あんな人達のようになってはいけません」とはっきり言ってもらったほうが、
どれほど子どもたちの為になることかと、思わずにはいられませんね。

あれだけの反面教師が、そろいもそろっているのですから。



| みりね | 2018/12/04 18:36 | URL | ≫ EDIT

みりね様

こんにちは。

前川さんの話はとても面白かったですが、聴いていて、今の政権の恐ろしさを改めて実感しました。
加計問題については、簡潔にわかりやすく方ってくださり、どこがおかしかったのかがよく分かりました。
また各省の事務次官となると、スガ官房長官がOKを出さなければ、決められないと言ってました。
今の文科省事務次官について言うと、本来ならなるはずのない人がなったということです。完全に官邸のイエスマンだと。
人望も厚く、教育に携わるのものとして何をしてはいけないか、何をすべきかについて、確固とした信念を持っていた、「あの人が次の事務次官だろう」と言われていた人は、辞めさせられたそうです。

また各省が官邸の下請けになっているし、各大臣と総理大臣は本来ならちゃんと議論をすべきなのに、総理大臣が各大臣の上司となっている現状についても危惧されていました。

前川さんは「個人の尊厳」というものを何よりも大切なこととして考えていらっしゃっていることが、講演からひしひしと伝わってきました。それに対して、個人の尊厳を否定しようとしている現政権。

このままではいけない。どうすればいいか、ということに対して具体的には話されませんでしたが、私たちが賢明にならなければならない、と言いたかったのではないかと思います。講演の冒頭で「人が国家をつくる。人は学んで人間になる。学ぶことは人間らしく生きること」と話されていたことから、そう感じています。

カボチャの蔓の話は、あまりにも酷いです。ただ、心ある教師達は「中断読み」という抵抗をしているそうです。話を途中で終わり、指導要領にあることとは違う考えを展開していっているようです。

しかし、それにしても道徳の欠片もない人たちが大臣、与党にうようよいるこの現実ですが、それでもなお彼らを支持する理由が私には全く理解できません。

| 愛希穂 | 2018/12/05 18:26 | URL |

お邪魔します、

みりねさんの返信の一説で、少しだけ安心しました、

心ある教師達は「中断読み」という抵抗、、、

子供達に未来を生きていくすべを布教していくことが出来る職業の人たちですから。



| ダリルジョン | 2018/12/06 05:36 | URL |

Re: お邪魔します、

ダリルジョン様、

そんな教師が多ければよいのですが。
また、学校は校長によってがらっと雰囲気が変わるので、校長が気骨があり、教育について信念をもっている方であってほしいです。

あとは、家でしっかりと子ども達に伝えていく必要がありますね。

| 愛希穂 | 2018/12/06 18:44 | URL |















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