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Crescent~小さくても光を受けている。きっと誰かに愛されているから~

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見すごされる人を思うのが

詩を書くことは、他人の存在をどれだけ考えられるかということでもあります。
見すごされ、打ちすごされていることに思いがはたらく人が詩人なのです。

おもねらず、なびかず、なだれていかず、そうであってはならないことに絶対与しない意志と自省。
その中から芽生える詩こそ、あるべき詩だと信じています。


今、朝日新聞に詩人の金時鐘(キム シジョン)さんの人生について連載されていて、冒頭はその金さんの言葉です。

見すごされる人を思うのが詩人。
見すごされる人を思うのが人、愛ある人・・・とも言える。


金さんは福島県出身で東日本大震災を題材にした連作詩を書いて、一つの詩が紹介されていました。

私は見ました。
風にしなる もがきを見ました。
神々がひそめてきた天外の火を
利便さに代えた人智の驕りを、
昼をもあざむく不夜城の
いつ果てるともない虚飾の浪費を、
その文明の畏れを知らぬ退廃を。
(「夜の深さを共に」)


見るべきものをしっかりと見ているから、そうであってはならないことに絶対与しない意志を持ち続けることができるのだと、この詩を読んで思いました。


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