一人一人を
時の経つのの、なんて早いこと。もっとゆっくりと過ぎていってくれてもいいのに。
今の日本という国を思うと、「平和」とはどんどんかけ離れていってしまっている、そんな思いになります。
でもですね、こんな日本ですが、「日本人は平和のシンボルであると思っています」と言って下さっている人々がいるのです。
イラクから日本を訪問している医師の講演会が名古屋市で開催されたようですが、そこで次のように語られたとのことです。(記事元こちら)
「私たちは、日本政府ではなく、日本の人々の方を見ています。日本政府がどんな決断を下そうとも、日本人が平和的な人々であり、政府の方針に反対の人が多いことも知っています。日本人は平和のシンボルであると思っています」
このイラク人医師の言葉は、折に触れて思い出すこの言葉と同じことを言っています。今まで何回となく引用してきましたが、しつこいですが、また引用します。
戦争というのは、誰かが仕掛け、敵意をあおらなければ始まらない、ということです。
そして、その誰かとは、自分たちの政治目的のために、人びとに他の民族や国家などへの恐怖心を植えつける政治指導者やメディアであることが多いのです。
・・・
ふつうの人たちは、誰も戦争なんかしたくありませんでした。
なのに、気がついたら、戦争が始まっていたのです。
そんなことにならないためには、いったいどうしたらいいのでしょうか。
答の一つは、集団ではなく、ひとりひとりの個人を見ることでしょう。
所属する集団に関係なく、人間どうしとして交流することです。
(『平和の種をまく』より一部転載)
小澤征爾さんも同じような事を仰っています。
「冷え込んでいるのは、日中政府間の関係。大事なのは一人ひとりの関係で、ぼくは、中国にいる友人たちを信じている。」
「政治的なことはよくわからないけど、一人ひとりがもうちょっと、ちゃんと考えるべきだよ。政府がどう言ったからだとか、新聞が書いているから、とかじゃなくて。大事なのは一人ひとり。政府よりも、政府じゃない普通の人がどう考えるかが一番大事。僕はそう思う。」
大事なのは一人一人。だから、まずは身近な人から。
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